EAP6:その3 – モジュールアーキテクチャ

渡邊です。こんにちは。

JBoss EAP6の研究をしています。
備忘録を兼ねて、EAP6ドキュメントを読む上で知っておくとよい概念を簡潔にまとめます。

EAP6ではモジュールアーキテクチャが採用されました。そのアーキテクチャを支える基盤となるのが、JBoss ModulesとJBoss MSC(Moduler Service Container)です。JBoss ModulesとJBoss MSCによって、全てのモジュールは、必要な時に必要なものだけがロードされます。

モジュールには2種類あります。静的モジュールと動的モジュールです。

静的モジュール

EAP6に静的に内蔵されたモジュールです。{EAP6_HOME}/modulesディレクトリの下にあります。
EJB3、Web、JPA、JAX-RSなどのモジュールがあり、それらがロードされることで、EAP6はJava EE 6 アプリケーションサーバとしての要件を満たせるようになります。
コアモジュールといわれる場合もありますが、コアモジュールの定義は揺れている気がします。EAP6に最初から含まれているもの、EAP6の起動シーケンスで使われる最小限のものといった定義があります。
静的モジュールは、EAP6の管理者が追加できます。従って、実は静的モジュールとコアモジュールは別物かもしれません。曖昧なので、以下ではコアモジュールという言葉は使いません。

動的モジュール

サーバにデプロイされたアプリケーションです。デプロイメントモジュールとも呼ばれます。EAP6は、アプリケーションもモジュールとして扱うのです。

公式ドキュメントは膨大なので、こうした基本的な情報が埋もれていたり、分散しがちです。
まずは「JBoss Enterprise Application Platform6 構築・運用パーフェクトガイド」をお読みになることをおすすめします。

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