EAP6:その5 – インターフェースとソケットバインディンググループ

渡邊です。こんにちは。

JBoss EAP6の研究をしています。
備忘録を兼ねて、EAP6ドキュメントを読む上で知っておくとよい概念を簡潔にまとめます。

インターフェース

EAP6に割り当てるIPアドレス、ホスト名に対する論理名です。この論理名は、他の設定(例えばソケットバインディンググループ)から参照されます。管理インターフェース用に内向きのIPアドレス、それ以外に公開用のIPアドレスを設定するといった使い分けが可能です。
domain.xmlにインターフェースの名前だけが定義され、host.xmlにホストごとの具体的な設定値(IPアドレス、ホスト名、NIC設定、サブネットマスク)が定義されます。

ソケットバインディンググループ

EAP6が使うポートに対する論理名です。この論理名は、他の設定(例えばプロファイル)から参照されます。
ソケットバインディンググループにポートの設定を追加したからといって、ポートが開く訳ではありません。ポートの開放はOSの操作で予め済ませておきます。
ディフォルトで4つのプロファイルが存在します。それぞれのプロファイルには、具体的なポートの設定は記述されておらず、ソケットバインディンググループで定義されたポートの論理名が記述されています。ということは、ディフォルトのプロファイルに対応するディフォルトのソケットバインディンググループがあります。次の対応表の通りです。

プロファイルソケットバインディンググループ
defaultstandard-sockets
fullfull-sockets
haha-sockets
full-hafull-ha-sockets

プロファイルとソケットバインディンググループが、サーバグループに対して割り当てます。組み合わせを間違えないようにしましょう。例えば、standard-socketsには、defaultプロファイルが使用するポートの論理名しか定義されていません。fullプロファイルとstandard-socketsの組み合わせをサーバグループに割り当てると、サーバの起動に失敗します。

公式ドキュメントは膨大なので、こうした基本的な情報が埋もれていたり、分散しがちです。
まずは「JBoss Enterprise Application Platform6 構築・運用パーフェクトガイド」をお読みになることをおすすめします。

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